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民事訴訟の判決は聞きに行かないのか

なぜ民事訴訟の判決は聞きに行かないのですか?

よく弁護士は、「通常、民事訴訟は判決を聞きに行ったりはしないですよ」といいます。

実際、民事事件の判決は、誰もいない法廷で裁判官が判決を読み上げるだけというのが実情のようです。具体的には、次のような判決を、裁判官はまるで独り言のように早口で言うのです。

⇒ 「被告は原告に対して、金○○円およびこれに対する平成△年△月△日から支払い済みまで年六分の割合による金員を支払え。訴訟費用は被告の負担とする」

誰も聞いていないわけですから、聞き取れなくても構わないのですが、何とも味気ないものです。

傍聴席に誰かいるのかと思うと、実はその人は次の弁論手続きのために早めにやってきた弁護士だったりするのです。

なぜ誰もいない法廷で判決を読み上げるのですか?

誰も聞いていない法廷ですから、わざわざ裁判官が判決を読み上げる必要もなさそうに思えるのですが、「判決は、これを言い渡す」と決められていますので、一応、体裁だけは整えているのです。

被告や原告は判決の内容はどうやって知るのですか?

被告や原告が判決の内容を知らされるのは、誰も聞いていない「判決言い渡し」から4〜5時間後のケースが多いです。

弁護士が判決の主文だけを聞き、判決文は後日、取りに行くか、後日送られてくるのを待つかになります。


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