遺贈・相続のトラブル法律ガイド



負担付で相続させる遺言の注意点について

どのようなことに気をつければよいですか?

負担付で相続させる遺言の注意点としては、次のようなことがあげられます。

負担する義務の明確化
⇒ 負担する義務はできるだけ明確にしておくようにします。

具体的には、「妻の面倒を看ること」という遺言でもよいのですが、できれば「入院費を支払うこと」とか「同居すること」とするなど、できるだけ具体的に遺言した方がよいといえます。

妻への相続
⇒ 前述の例で言いますと、面倒を看てもらうことになる妻の立場が弱くならないように、妻にもある程度の財産を相続させておいた方がよいです。

相続財産と負担義務とのバランス
⇒ 負担義務を負う相続人が、遺言の利益を放棄すると、妻の面倒を看て欲しいという遺言者の意思が実現しないことになってしまいます。

そこで、負担する義務が加重すぎて放棄されないよう、相続させる財産と、負担する義務とのバランスを考えておく必要があります。

他の兄弟分を考慮
⇒ 負担義務を負うからといって、他の兄弟の遺留分を侵害するほどの財産を相続させる遺言は争いのもととなりますので、避けた方がよいです。


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