どのような不公平があるのですか?
相続財産がない場合、受取人となっている相続人は多額の保険金を取得するのに対し、他の相続人はほとんど取得するものがないということになり、非常に不公平な結果となります。
そもそも、被相続人は、亡くなるまでは保険料を支払っているわけで、それにより取得する保険金をすべて特定の相続人が取得するのは不合理ともいえます。
そこで、この不公平を調整する考えが示されているのです。
不公平を調整はどのようなものですか?
不公平を調整というのは、次のようなものを被相続人からの特別受益とみるべきであるという考え方です。
■保険金額
■被相続人が支払った保険料
■被相続人が死亡したときに解約していれば戻ってきたであろう解約返戻金
■支払った保険料の保険料全額に対する割合に保険金額を乗じた額...など
ただし、裁判所の考え方は定まっていません。 |