遺留分というのは、配偶者や子供など、残された遺族の生活を守るため、最低限の遺産相続ができるようにした権利のことをいいます。

具体的には、例えば、夫が「財産はすべて愛人に譲る」という遺言を残して亡くなったとすると、妻子は明日から路頭に迷ってしまうことになってしまいます。

なので、遺留分の請求ができるようになっているのです。

遺留分を請求できる割合は、妻子が相続人である場合は、被相続人の財産の2分の1になります。

ただし、相続するのが直系尊属（父母・祖父母）のみの場合は3分の1で、兄弟姉妹には認められていません。